リフォームにせよ、リノベーションにせよ
何のためにやるのかという「目的意識」をしっかり持つことが重要。
今までは、ライフスタイルの変化に伴ってリフォームするケースはさほど多くなかったように思います。かなり以前は、勉強部屋がないなどの理由で増築するようなケースが時々ありましたが、ここ十数年は、最初から子供室を2室から3室程度確保し、将来子供が巣立てば部屋を一室に纏めるなどの計画を立てていますので、傷んだ壁紙などの張り替え程度しかありません。
しかし今後は、家族構成の変化などに伴い間取りも含めてリフォームしたり、中古の建物を買ってリノベーションしたりして、建物を建て替えずに長く使っていく需要が増えてくると思いますし、そうなるべきだと思います。
中古の倉庫などを買って店舗にする等は時々ありますが、これを住宅や共同住宅にするといったリノベーションも出てくるのではと思いますし、私自身はここ数年来、変化しながら長く住まい続けられる建物の在り方として伝統工法に注目し、京都の研究会に参加して知識を得ています。
リフォーム(もしくはリノベーション)の成功のポイントがわかっていれば楽なのですが・・。
しかし、大事なことは、リフォームにせよリノベーションにせよ、それは手段にすぎず、何のためにやるのかという目的意識をしっかり持ち、関係者がキチンと共有することが大事です。発注者が手段のつもりでも、受注者(設計者、工務店等)は工事することが目的であったりしますから。耐震のためにやるのか、ライフスタイルの変化に対応するためか、ライフスタイルを変えるためにやるのか、それらによってどこまで手を加えるかが変わり、掛かるコストと掛けるコストも違ってくると思います。
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